よくあるご質問

Q 最近寝つきが悪く、よく夢を見るんですが・・・
A 単なる不眠症のこともありますが、背後にうつ病が存在することがしばしばあります。気分が滅入ったり、やる気の出ないことはありませんか?このような場合はうつ病を疑ってみる必要があります。
Q 急に心臓がどきどきしたり、息が苦しくなったりすることがあるんですが・・・
A 心電図をとったり、血液検査などをしても異常が見つからない場合はパニック障害を疑う必要があります。この場合、過剰な不安によってめまい、冷や汗、震えなどの自律神経の症状も出現します。
Q 自分が何かとんでもない過ちを起こしたんではないかと心配になります。
A 自分でもそんなことを心配する必要がないと一面ではわかっていても、どうしてもあることが頭からはなれず、誰かに確認しないと気がすまないときは強迫性障害が疑われます。
Q 潔癖症で手を何度も洗わないと気がすまなかったり、戸締りなども何度も確認します。
A 単なる潔癖症ならばいいのですが、少し度が過ぎて日常生活に支障が出てくる場合は強迫性障害の可能性があります。
Q 最近物忘れがひどくて困っています。
A 単なる老化現象であればそれほど心配することはないのですが、程度がひどいときはアルツハイマー型認知症を疑って検査をする必要があります。この他にもうつ病のために物忘れが多くなることもあります。
Q 意識を失って倒れたことがありましたが、てんかんでしょうか?
A もちろんてんかんのこともありますが、脳に充分な血液が流れないために起こる失神のこともあります。また、精神的な原因でも同じような症状が出ます。
Q 一瞬記憶が飛んでからフッと我に返ることがあります。
A まずはてんかんを疑ってみる必要があるでしょう。てんかんの中には、このようにけいれんを起こさないようなものもあります。
Q 頭痛がよくあるのですが・・・
A 脳の画像検査をしても異常が見つからない場合は、頭の筋肉の緊張で起こる筋緊張性頭痛、脳内の血管や神経の働きの異常で起こる片頭痛、三叉神経の異常で起こる三叉神経痛などがあります。
Q 子供が学校に行かなくて困っていますが、どう対応したらいいのでしょうか?
A 登校を促すのではなく、まず子供さんが自発的に話す内容にじっくりと耳を傾ける必要があります。親に話しても理解してもらえないと思って、初めのころはなかなか本当の心の内は話したがらないものです。辛抱強く待つ姿勢が大切です。
Q 子供に病院を受診するように勧めても本人が行きたがりません。
A まずは両親だけで専門医を受診し、アドバイスを受けるのもひとつの方法です。両親に心の余裕が生まれるだけで、子供さんに変化が現れることがあります。
Q 不登校の子供がいるのですが、精神的な病気でしょうか?
A 不登校といっても様々な原因があります。特に思春期には目まぐるしい心の変化があり、病気とはいえないような、ちょっとした心のつまずきといった状態も多くあります。育て方が悪かったんだと自分を責めたり、病気に違いないと思って不安になり過ぎるのはよくありません。
Q 体に不調があり、いろいろ検査を受けているのですが、異常が見つからず、困っています。
A このような場合に考えられるものとして、うつ病、自律神経失調症、心気症などがあります。これらは心の不調が自律神経などを介して体の症状として現れたもので、それぞれ適切な治療をすれば症状は治まっていきます。
Q 心の病気がなぜ薬によって良くなるんですか?
A 精神的な病気の中に脳の中で指令を伝える役割を持つドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどの物質が過剰であったり、逆に少なかったりするものがあることがわかっています。薬はこれらの物質の働きを調整します。
Q 薬を飲み始めたら一生のみ続けなければならないんですか?
A 症状が良くなってからある程度の期間のみ続けた後、徐々に減量し、服薬をやめることが可能です。
Q 薬の副作用が心配なんですが・・・
A 脳に働く薬の中で時々見られる副作用は、眠気、ふらつき、胃の不快感などです。これらは服薬を始めてすぐに出現しますが、多くは飲み続けるうちに消えていきます。薬の効果はそのあとに遅れて徐々に出てきますので自己判断で中止せず、医師によく相談してみてください。
Q 薬以外の治療法はどんなものがあるんですか?
A 悩みを伺いながら合理的な考え方ができるよう導いていく精神療法、本人の対人関係や葛藤に焦点を当て自己洞察を深めていくカウンセリング、デイケアなどのリハビリテーションなどがあります。